家事をしていても、パソコンやスマートフォンを使うときでも目に入る指先。綺麗なネイルをしていると、視界に入るだけで気分も上がります。しかし、仕事の都合やライフスタイルによっては、爪が伸ばせずネイルを楽しめないという方もいらっしゃるでしょう。
短い爪でも似合うネイルの色はありますし、好きなデザインを楽しむこともできます。ここでは、短い爪のネイルの楽しみ方をご紹介します。
短い爪に似合うネイルの色
爪が短いと、どのようなカラーを塗っても綺麗に見えないと思うかもしれません。しかし、爪が短くても指先が綺麗に見える色はあります。短い爪に似合うネイルは5種類あるので、好きな色味で指先を彩ってみましょう。
短い爪に似合うネイルの色①:ベージュカラー
ベージュカラーは、肌馴染みが良いので、指が長く見えることから短い爪にも似合います。ベージュといっても、色味の種類は豊富にです。クールな印象になるグレージュや落ち着いた中に華やかさをプラスできるピンクベージュ、肌との一体感があるベージュ、大人な雰囲気のブラウンベージュなど、TPOに合わせて選べるのもおすすめポイントです。
一見地味な色合いに感じるかもしれませんが、ゴールドやパールとの相性も良いので、少量の金箔を置いたり、パールのパーツを乗せたりするだけで上品な華やかさを演出できます。
短い爪に似合うネイルの色②:ピンクカラー
可愛らしい印象に仕上がるピンクカラーも、短い爪におすすめの色です。ピンクも色味の範囲が広く、自爪の色に近いベビーピンクや甘さを抑えたサーモンピンク、ポップなイメージのビビットピンクなどがあります。
ピンクは「桜」や「春」のような明るいイメージがありますが、色味によって大人っぽく仕上げたり、健康的な指先を演出できたりするので、自分好みの雰囲気のピンクを選べるのも魅力です。トップにマットコートを塗れば、すりガラスや砂糖菓子のような仕上がりになるので、ひと味違った雰囲気も楽しめます。
グレーやホワイトなど、他のカラーとの相性も良いので、ピンクベースで他のカラーを組み合わせれば、デザインの幅も広がります。
短い爪に似合うネイルの色③:くすみカラー
どのようなファッションにも合わせやすいことで人気のくすみカラーは、短い爪もおしゃれに見せてくれる色です。くすんだ色合いのネイルは不健康なイメージになるのでは、と思うかもしれませんが、原色にグレーを混ぜたようなスモーキーな色合いなので、アンニュイで透明感のある指先に仕上がります。
秋冬に人気のカラーですが、ピンクベースやパープルベースのくすみカラーにすれば、柔らで明るい印象になるので、春から夏のネイルデザインにぴったりです。単色でもおしゃれな雰囲気に仕上がるくすみカラーは、色味の統一感があるので、1本ずつ違うカラーを使えばよりおしゃれ感がアップします。
短い爪に似合うネイルの色④:クリアカラー
指先を主張しすぎず、手抜き感のないクリアカラーもショートネイルに似合います。
クリアカラーとは透明感のあるカラーのことで、透明のものもありますが、クリアピンクやクリアブルー、クリアホワイトなど色がついているものもあります。どのクリアカラーを使っても抜け感があり、色を主張しすぎないので、ラメパウダーやオーロラフィルム、ラインストーンなど少し派手なアイテムをプラスしても爽やかな印象の指先を演出できるのがポイントです。
夏にゴテゴテとしたネイルをしていると暑苦しいイメージになってしまいますが、クリアブルーやクリアホワイトなどをワンカラーで塗れば、透明感のある涼しげ雰囲気に仕上がります。
短い爪に似合うネイルの色⑤:ボルドー
意外かもしれませんが、ボルドーもショートネイルに似合います。ワインのような深みがあり、大人っぽさを感じさせるボルドーは、クールな女性を演出してくれるカラーです。
ただし、派手さはありませんが目立つ色なので、ビジューやスタッズなどのアイテムをプラスしてしまうと主張しすぎてしまいます。ワンカラーでも十分におしゃれに仕上がるので、アートを入れず単色で楽しむのがポイントです。
色味が濃くネイルが目立つので、甘皮のお手入れができていないとだらしない印象になってしまうので注意してください。ボルドーに限らず、濃い単色ネイルデザインをするときは、甘皮の処理をして上品な雰囲気に仕上げましょう。
短い爪に似合うネイルのデザイン
面積が小さい短い爪は、ネイルのデザインが難しく、似合うデザインが分からないという方もいるのではないでしょうか。ここでは、短い爪に似合うネイルのデザインを紹介するので、好みのテイストに挑戦してみましょう。
短い爪に似合うネイルのデザイン①:ワンカラー(単色)
短い爪に一番似合うのは、ワンカラー(単色)です。長い爪にワンカラーをすると、ネイルの主張が強くなってしまいますが、ショートネイルであればどの色を使っても主張しすぎません。ピンクなら可愛い指先に、ブラックやボルドーなら大人っぽい指先に、ベージュやくすみカラーなら上品な指先というように、自分が演出したい雰囲気に手軽に仕上げられるのもポイントです。
ワンカラーであればテクニック不要なので、セルフネイルをする方にもおすすめです。
短い爪に似合うネイルのデザイン②:グラデーション
控えめだけどおしゃれ感を出したい方には、グラデーションがぴったりです。グラデーションは、先端の色を濃く塗り、爪の根元に向かって色を薄くしていくデザインです。「短い爪でグラデーションはできるの?」と思うかもしれませんが、爪の真ん中を境目にぼかすだけで仕上がるので、セルフネイルでも簡単にできます。
白ネイルやブルーネイルを使えば、爽やかで軽い仕上がりになるので、夏ネイルにおすすめです。
短い爪に似合うネイルのデザイン③:異なる色を組み合わせたデザイン
ワンカラー(単色)ではつまらないと感じる方は、異なる色を組み合わせたデザインに挑戦してみましょう。このデザインは、違う色を単色塗りするだけなので、手軽におしゃれな指先を仕上げられます。
ポイントは、違う色であってもカラーのニュアンスをそろえることです。淡いピンクとボルドーのように、まったく違う色を組み合わせてしまうと、綺麗とはいえません。パステルカラーならパステルカラー、クリアカラーならクリアカラーというように、ニュアンスが同じものを組み合わせましょう。
ただし、ボルドーとブラックとパープルのように濃い色味のものを組み合わせると、どぎつい印象になってしまうので、淡いカラーでデザインするのがおすすめです。
短い爪に似合うネイルのデザイン④:デザインをプラスしたデザイン
遊び心のあるネイルを楽しみたい方は、デザインをプラスしたデザインにチャレンジしてみましょう。
たとえば、ワンカラーにシェルを埋め込んだり、すべての指を違うカラーでグラデーションにしたり、デザインにデザインをプラスすると、ワンランク上のネイルに仕上がります。デザインにプラスしたデザインは、短い爪だからこそ派手になりすぎずおしゃれになるので、好きなデザインを組み合わせてみてください。
短い爪に似合うネイルのデザイン⑤:ラメを使ったデザイン
せっかくネイルをするのだから、派手にしたいという方には、ラメを使ったデザインがおすすめです。
短い爪であれば、すべての爪にラメを入れても派手になりすぎず、可愛くキラキラの指先に仕上がります。ワンカラーの先端部分だけに乗せてフレンチデザインにしたり、根元部分に半月状に入れたり、少しアレンジを加えるだけで派手さが加わったネイルを楽しめます。
短い爪に似合うネイルの形
ネイルの形は、主に5つの種類があります。
- スクエア
- スクエアオフ
- ラウンド
- オーバル
- ポイント
これらの種類の中で、短い爪に合うのは「ラウンド」と「スクエア」です。ここでは、それぞれの形に整えるコツやポイントなどを解説します。
王道の形の「ラウンド」
ラウンドは、爪の先端が指先と同じように丸いカーブが付ついている形です。サイドを削りすぎない形なので折れにくく、ハードな印象もなく、優しい指先に仕上がるのが特徴です。長さを出す必要がないので、短い爪にもっとも似合う形になります。
先端が丸いので可愛く仕上がりますが、カーブをつけすぎると、先端部分に負担がかかり折れやすくなるので注意してください。
◆整えるコツ
ラウンドの形に整えるコツは、最初に先端を平らに整えてから、角を整えること。エメリーボード(爪ヤスリ)は爪に対して45度の角度で、サイドから爪の中心に向かって、平らにした先端の角の部分を丸くするイメージで一定方向に削ります。
丸みの形がうまく決められない場合は、自分の指先の丸みに合わせるように削っていくといいでしょう。
◆おすすめの人
・短い爪が好きな人
・爪が大きい人
・爪を可愛い印象にしたい人
・派手なネイルでも目立たないようにしたい人
おしゃれさを出すなら「スクエア」
スクエアは、名前の通り先端部分が四角(スクエア)になる形で、ラウンドのような丸みがなく、爪の上部をまっすぐに整えるデザインです。長い爪に似合うイメージがあるかもしれませんが、短い爪にも似合います。
爪の上部が直線なので、先端にかかる力が分散されて、割れにくいというメリットがあります。ただし、左右の角が尖りすぎると、衣類に引っかかって割れてしまうことがあるので注意しましょう。
◆整えるコツ
スクエアに整えるコツは、サイドのラインと爪の先端部分の角をまっすぐにすることです。サイドから角のラインに丸みがあると、綺麗なスクエアにならないので注意してください。
まずは、先端部分にエメリーボードを90度に充てて一方向に削りながら、平らにします。サイドから角に向けてラインが曲がっているようであれば、サイドを削ってまっすぐにするか、さらに先端を削ってサイドラインに合わせましょう。
◆おすすめの人
・爪が割れやすい人
・すっきりした印象の指先にしたい人
・フレンチネイルなど先端デザインを楽しみたい人
・シンプルだけど遊び心のある爪にしたい人
短い爪の人が特に気を配るべき箇所
ここでは、短い爪の人が特に気を配るべき箇所を紹介します。
甘皮処理
甘皮とは、爪の根元にある角質化しきれていない爪のことで、爪を保護しながら、細菌が入りこまないようにする役割を担っています。
しかし、きちんと処理をしていないと、必要以上に広がって爪部分に重なったり、二枚爪やささくれになったりします。短い爪がさらに短く見えてしまう原因にもなるので、定期的に処理をしましょう。
<甘皮の処理方法>
① ボウルなどにお湯を張って、指先を浸す
② 甘皮が柔らかくなったら、ウッドスティックやキューティクルプッシャーで優しく根元に押し上げる
③ 根元に溜まった甘皮をカットする(甘皮の厚みがない場合は不要)
④ 根元にルーズスキン(甘皮になっていない薄い膜)がある場合は綿棒やコットンを湿らせて擦り落とす
⑤ 爪の根元から爪にかけてキューティクルオイルなどで保湿をする
甘皮の処理は難しくありませんが、どの工程も優しく、皮膚や甘皮を傷つけないように丁寧に行いましょう。自分で処理をするのが不安であれば、ネイルサロンでやってもらうのもおすすめです。
甘皮の処理をすると、爪全体がすっきり綺麗になりますし、短い爪の人でも1mm以上面積が広がるというメリットがあるので、ぜひ身だしなみの習慣として取り入れてください。
ジェルネイルやマニキュアの落とす処理
短い爪だけではありませんが、ジェルネイルやマニキュアを落とす処理をする場合、無理やり落とさないように気をつけましょう。特に、気をつけたいのはジェルネイルの落とし方です。
ジェルネイルは、ジェル部分を削って全体に傷をつけてから、コットンにアセトンを含ませて爪に貼り付け、10分程度置いてからウッドスティックなどを使ってオフをするため、ネイルを落とすまでの工程が長いです。そのため、時間がなかったり面倒だったりすると、ジェルが浮いた部分から剥がすなど、無理に落としてしまいたくなるかもしれません。
しかし、無理やり落とすと、爪の表面が剥がれてしまい、爪が薄くなってしまいます。雑に傷をつけると爪に負担をかけてしまうことになり、爪の端から亀裂が入ることもあります。短い爪に亀裂が入ると、剥がれてしまうこともあるので注意してください。
まとめ
短い爪でも、似合うネイルカラーやデザインはいろいろあります。お好きな色でワンカラーのデザインを楽しむのもいいですし、パールやラメなどをプラスしてアレンジをすれば、素敵なショートネイルに仕上がります。
爪は、日常生活の中でも一番目に入ってくるパーツなので、好きなデザインにしているだけで気持ちも上向きになるでしょう。本記事で紹介したデザインであればセルフでも簡単にできるので、ぜひチャレンジしてみてください。