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グリーンネイルとは?爪が緑色になる原因や対策を解説!

ネイルが好きな方やネイルに興味がある方は「グリーンネイル」という症状を耳にしたことがあるかもしれません。名前だけだと、ただ爪がグリーンになってしまうだけのイメージですが、放置すると腐臭がしたり、膿が出てしまったりするので要注意です。

 

ここでは、「聞いたことはあるけどよく分からない」という方が多いグリーンネイルについて、詳しく解説していきます。ネイル好きさんやセルフネイルをする方は、しっかり確認しておきましょう。

 

グリーンネイルとは

グリーンネイルとは、名前の通り、爪がグリーンになってしまう症状です。痛みがあったり痒くなったりするような症状はほとんどないため、一見軽い症状に思えるかもしれません。

 

また、ジェルネイルなどをしていると、変色に気が付かないので見落としてしまいがちです。しかし、緑色になるのは初期症状であって、放置をしておくと進行するため注意する必要があります。

 

グリーンネイルは、初期段階の軽度と重度で症状が異なるのが特徴です。

 

軽度の症状

軽度の場合、爪が緑色になります。この段階では色の変化しか症状がないため、ネイルやネイルチップをしていると気が付かないことが多いです。

重度の症状

症状が進行すると、緑ではなく黒っぽい色へと変化します。さらに、患部が菌のせいで炎症を起こすと、化膿して膿が発生します。膿を放置すると、そこから腐敗臭がすることもあるので、注意が必要です。爪が薄い場合、進行することで爪がかけたり割れたりするため、早めの対処が求められます。

 

グリーンネイルになってしまう原因

グリーンネイルになる直接的な原因は、緑膿菌という菌の繁殖です。ただし、緑膿菌はどこにでも存在しているもので、通常であれば異常繁殖をすることはなく、トラブルを引き起こすことはありません。つまり、緑膿菌が異常繁殖するような要因を作ることが、グリーンネイルになってしまう原因になるのです。

 

では、どのような原因があるのか見ていきましょう。

 

爪を不清潔な状態のまま放置している

普段はあまり意識しないかもしれませんが、爪は不衛生な状態になりやすいです。爪が不衛生になる原因は、以下のようなことが挙げられます。

 

  • メイクのときにファンデーションや下地が入り込んでしまう
  • スタイリング剤が入り込んでしまう
  • 頭皮や皮膚を掻いたときに皮脂や垢が入り込んでしまう
  • 調理時についた油が落とし切れていない
  • 掃除をしたときにホコリが入り込む

 

このような状態のままだと、爪の間には汚れが溜まり、そこから菌が繁殖してしまいます。爪の間に入ったものは手を洗えば多少落とせますが、ただ洗うだけでは落ちない汚れもあるのです。見た目は綺麗でも、隙間にはたくさんの汚れがついているので、しっかり綺麗にして衛生的な状態にしてください。

 

もともと爪に疾患を持っている

もともと爪に疾患を持っている方は、グリーンネイルになるリスクが高いので要注意です。

 

とくに、指の先端の肉から爪が離れて浮き上がっている状態になる爪甲剥離症は、爪と肉の間の湿度が高くなりやすいため、緑膿菌の感染リスクが高くなってしまいます。他にも、爪の水虫といわれる爪白癖や爪カンジダ症を発症している場合も注意が必要です。これらの疾患はきちんとした治療法で完治するので、しっかり治しておきましょう。

 

また、疾患がないとしても、免疫力が低下すると感染しやすいです。高齢の方はもちろん、栄養の偏った食生活や不規則な睡眠、運動不足の方も免疫力が低いので注意してください。

 

ジェルネイルを長期間つけっぱなしにしている

ジェルネイルを長期間つけっぱなしにしているのも、グリーンネイルを引き起こす原因です。見た目は綺麗でツヤを保っているジェルネイルでも、長期間つけっぱなしにしていると根元部分が浮いてくることがあります。

 

少しでも浮いていると、手や顔を洗ったり入浴をしたりしたときに、隙間から水が入り込むのです。少しでも浮いているのを放置すると、爪とジェルネイルの隙間は湿度の高い環境になるため、結果的に緑膿菌が繁殖します。

 

ネイルサロンで施術をしてもらった場合、かなりの期間つけっぱなしでも綺麗な状態が続くものです。しかし、日々のダメージはネイルにも蓄積されているため、適切なスパンでオフもしくは新しいネイルに変えましょう。

 

ベースネイルや甘皮処理が不十分である

ベースネイルや甘皮処理が不十分であることも、グリーンネイルの原因です。ベースネイルや甘皮処理をきちんとすると、その上から塗布するカラージェルやネイルアートもしっかり密着して取れにくくなります。

 

これらの処理が不十分だと、爪表面とベースネイルの間に空間ができてしまいます。すると、そこから水が入り込んでしまい、湿気が多い状態を作り出すのです。緑膿菌は湿気が多い環境を好むため、異常繁殖を起こしてしまいます。

 

ベースネイルや甘皮処理は少し面倒かもしれませんが、丁寧にサンディングをしてベースの密着性を高める、甘皮は綺麗に取り除いて隙間を作らないことが大切です。これらの処理がきちんとできていれば、ネイルの持ちもよくなるというメリットもあるので、一手間を惜しまないようにしましょう。

 

爪先へのダメージが多い作業をよく行っている

ジェルネイルやポリッシュをしている場合、パソコンや料理など爪先へのダメージが多い作業をよく行っていることも、グリーンネイルの原因になります。爪がダメージを受けると、その衝撃によってネイルが浮きやすくなってしまうのです。地爪とネイルの隙間に水分が溜まると、緑膿菌が快適に過ごせるジメジメとした状態になり、そこで繁殖が始まってしまいます。

 

ダメージが直接原因になるわけではありませんが、ネイルをしている方はできるだけ爪先に負担をかけないようにしましょう。パソコンのキーボードを打つとき、料理などの家事をするときは、指の腹を使うようにするとダメージを軽減できます。

 

グリーンネイルを防ぐ方法

グリーンネイルになってしまっても、進行しなければ日常生活に支障をきたすことはありません。しかし、進行すると、爪の腐敗や悪臭、欠けや割れを引き起こします。気付くのが遅れることで重度まで進行する可能性もあるので、まずはグリーンネイルにならないように防ぐ方法を知っておきましょう。

 

ネイルをした後のお手入れを行う

ネイルをすると指先が美しくなるので、それだけで満足してしまうかもしれません。しかし、指先は日々ダメージを受けるので、ネイルをした後でもしっかりお手入れをする必要があります。

 

グリーンネイルは湿度の高い環境を好むので、手洗いや料理などで水を使ったら必ず拭き取りましょう。このとき、爪の根元や裏側の水分まで拭き取るのがポイントです。とくに、ネイルをしてから期間が経っている場合、根元がリフト(浮き)していることがあるので、水分が指先に残らないようにしてください。

 

また、指先が乾燥するとネイルがリフトしやすくなるので、ネイルオイルをこまめに塗布しましょう。オイルを塗ったら、指先をマッサージしながら揉み込むと細かい部分まで浸透させられます。

 

基本的には夜寝る前に塗るだけでいいのですが、できれば1日に数回は塗るのがベストです。オイルがなければ、ハンドクリームでも大丈夫です。ただし、ハンドクリームは細かい部分に浸透しづらいので、しっかりと指先をマッサージしてください。

 

ジェルネイルの装着期間を守る

ジェルネイルをオフするタイミングは、自分で決めるという方もいるかもしれません。しかし、装着期間があるので、しっかり守りましょう。もちろん、爪へ与えるダメージの度合いや、爪が伸びるスピードによって期間は変わりますが、一般的には3週間、最大で4週間といわれています。

 

コンディションがよければ、4週間以上持つこともあります。しかし、見た目で分からないとしても、日々のダメージによってネイルはリフトしていくものです。その状態を放置すると、水分が隙間から入ってしまい、グリーンネイルになってしまうことが多いといえます。そのため「まだ綺麗なのに」と思うような状態でも、装着期間を守るようにしましょう。

 

ジェルネイル前の下準備をしっかり行う

セルフでジェルネイルをする場合は、下準備をしっかり丁寧に行ってください。下準備を適当にしてしまうと、ベースネイルと爪に空間ができてしまいます。リフトしていなくても、空間に水滴が溜まり、湿気が多い環境になります。

 

きちんとサンディングをして爪に薄い傷をつけ、傷の隙間を埋めるようにベースコートを小刻みに動かして塗布してください。これだけで、爪とネイルに空間ができるのを防げます。

 

もしもグリーンネイルになってしまったらどうする?

グリーンネイルは、水虫などと同じ菌によって引き起こされます。つまり、病気ではありませんが、放置しておくのは危険です。そのため、基本的には医療機関を受診して、薬を塗布しなければなりません。

 

ただし、衛生的なケアをすることでまれに自然治癒することもあるので、両方の対処法をチェックしておきましょう。

 

一般的な治療方法

グリーンネイルになってしまった場合、皮膚科を受診して治療を受けるのが一般的です。

 

医療機関では、まず細胞が死んで浮き上がっている爪をぎりぎりまで除去します。それぐらいなら、自分でもできると思うかもしれません。しかし、いくら浮き上がっているといっても、その下にはまだ生きている細胞があるため、除去しすぎると傷つけてしまい、悪化させる可能性があります。そのため、必ず医療機関で除去してもらいましょう。除去をすると、患部を乾燥させられます。

 

患部がしっかり乾燥したら、抗カンジダ薬などの外用剤を塗布します。この治療を定期的に繰り返せば、ほとんどの場合は治癒させることが可能です。

 

毎日意識すべき爪の衛生環境を保つケア方法

きちんと治療をすればグリーンネイルは治癒しますが、原因を放置すると再発するかもしれません。そうならないようにするには、爪の衛生環境を保つことが重要といえます。

 

毎日意識すべきなのは、爪と爪肉の隙間や甘皮部分の衛生です。1日1回でもいいので、専用のブラシや古い歯ブラシなどを使って、汚れをしっかり落としましょう。もし汚れが固まって落とせない場合は、ネイル用プッシャーなどを使って、丁寧にこそぎ落としてください。

 

また、甘皮部分にも汚れが溜まりやすいので、定期的に処理をするのがベストです。綿棒にコットンを巻き付けて湿らせたら、甘皮部分を優しくくるくるしながら甘皮を除去します。硬くなっている場合は、プッシャーで爪の生え際に押し上げ、余分な皮をニッパーでカットしましょう。

 

甘皮を処理するとグリーンネイルになりにくくなるのはもちろん、爪の形が綺麗になるので、見た目的にも清潔感が出るので一石二鳥です。

 

グリーンネイルによくある質問

グリーンネイルの症状や対処法は分かったけど、まだ他に知りたいことがあるという方もいるかもしれません。ここでは、グリーンネイルに関するよくある質問を紹介するので、疑問がある方は解決策の参考にしてみてください。

 

グリーンネイルは人にうつる?

グリーンネイルは、緑膿菌という細菌のせいで発症します。菌といえば、気になるのが感染症でしょう。「水虫の方が使ったスリッパを使うとうつる」といわれているので、「感染するのでは?」と不安に思う方が多いようです。

 

しかし、グリーンネイルは基本的にうつるものではありません。そのため、発症している方と同じものを触ったり、入浴したりしても、そのせいで発症することはないのです。

 

ただし、緑膿菌が好む湿った爪環境だったり、免疫力が低下したりしている方にはうつる可能性もあります。いずれにしても爪が不衛生な状態であれば、うつる・うつらないではなく、その人自身の緑膿菌のせいで発症してしまうかもしれないので、うつることを気にする必要はありません。

 

グリーンネイルの完治までの期間はどのくらい?

グリーンネイルが完治するまでの期間は症状によって異なるため、いちがいに○○日で治るとはいえません。ただし、きちんと治療した場合の目安は、2週間程度といわれています。爪は1ヶ月で3~4mmほど伸びるので、爪の根元に発症した場合、元の爪の色に戻るまでには半年から1年ぐらいかかるようです。

 

グリーンネイルでもジェルネイルはできるのか

グリーンネイルになった場合、基本的にジェルネイルはできません。たとえ軽度の状態でも、緑膿菌が繁殖している爪をサンディングすれば、さらにダメージを与えることになり、症状が悪化する可能性があります。

 

ネイリストによっては見解が異なることかもしれませんが、いったんジェルネイルはお休みをして、完治してからまたネイルを楽しむのがおすすめです。

 

まとめ

グリーンネイルの初期症状は、ただ爪が緑色に変色するだけで、痛みなどがないので放置してしまいがちです。正しいケアをしていれば、そのまま自然に治ることもありますが、中には膿が出るなど重度の症状が発生するので気をつけなければなりません。

 

グリーンネイルにならないようにするには、とにかく清潔にしておくことが一番の予防法です。こう聞くと面倒に思えるかもしれませんが、清潔な指先というのは好感を持たれますし、清潔感は女子力アップにもなります。ぜひ、ここで紹介した防ぐ方法などを実践して、美しい指先を維持していきましょう。

 

お住まいの近くにある店舗を、是非ご確認下さい。

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