ジェルネイルは、ツヤ感が長持ちして可愛いのが魅力ですが、すぐに剥がれてしまうとお悩みの人も多いのではないでしょうか。
ジェルネイルは、2~3週間は持つといわれています。しかし、セルフの場合は技術不足、ネイルサロンの場合は自分のケア不足や生活習慣によって、剥がれてしまうことがあります。せっかくキレイに仕上げたのに、すぐ浮いてきたり剥がれてきたりしてしまうと、気分も下がってしまうでしょう。
そこで今回は、ジェルネイルが剥がれやすくなる原因と、セルフ派・サロン派それぞれに合った剥がれにくくする対策方法を解説します。長くネイルを楽しむためにも、ぜひ参考にしてみてください。
ジェルネイルが剥がれる4つの原因
ジェルネイルが剥がれる原因はいろいろありますが、その中でも特に多いのは以下の4つです。
<ジェルネイルが剥がれる4つの原因>
- 爪が乾燥している
- プレパレーションが不十分である
- ジェルの塗布量が適切でない
- エッジ部分に塗布し忘れている
ここでは、これらの原因について解説するので、ご自身に当てはまるものがないかをチェックしていきましょう。
➀爪が乾燥している
ジェルネイルが剥がれやすくなる大きな原因の一つが、爪の乾燥です。爪が乾燥しているとジェルの密着度が弱まってしまうので、隙間ができて浮きやすくなります。特に季節の変わり目や水仕事をすることが多いと、気づかないうちに爪の水分が奪われてしまいます。
乾燥させないためには、普段からハンドクリームだけでなく、キューティクルオイルなどで爪の根元の保湿を心がけるのがベストです。
また、ネイル前のプレパレーションの段階でも、余分な油分を取り除きつつ、必要な潤いを残すケアが大切です。乾燥を防ぐとジェルの持ちが良くなり、美しい状態を長くキープできます。
②プレパレーションが不十分である
ジェルネイルの持ちを左右する重要な工程が、プレパレーションです。プレパレーションとは、ジェルを塗る前の下準備のことで、爪の表面を整え、油分や汚れを取り除くことでジェルが密着します。この作業が不十分だとジェルが浮いてきて、剥がれやすくなる原因になるのです。
セルフネイルの場合は、甘皮処理やサンディングを丁寧に行いましょう。甘皮が残っていると、そこからリフトしやすくなり、仕上がりが長持ちしません。また、ファイルで爪を削りすぎると逆に爪が薄くなり、ジェルが定着しにくくなるので、注意が必要です。
最後に、プレプライマーで油分除去を徹底すると、より持ちが良くなります。正しいプレパレーションを心がけることで、サロンで仕上げたような美しいジェルネイルを長く楽しめます。
③ジェルの塗布量が適切でない
ジェルネイルの剥がれには、塗布量の適切さも大きく影響します。
塗りすぎると厚みが出てしまうことにより硬化不足が起こりやすく、逆に薄すぎると密着力が低下することで剥がれやすくなります。特にセルフネイルの場合は、適切な塗布量がわからない人も多いので、注意が必要です。適切な量を均一に塗り重ねることを心がけ、厚みのバランスを整えることで持ちが良くなります。
また、硬化時間もしっかり守ることが大切です。適切な塗布量と硬化が両立することで、美しいツヤと長持ちを実現できます。ただし、ジェルの種類によって粘度や硬化時間が異なるため、デザインに合った製品を選ぶことも重要です。
④エッジ部分に塗布し忘れている
ジェルネイルの持ちを左右する大切なポイントの一つが、エッジ部分の塗布です。爪の先端(エッジ)までしっかりジェルを塗っていないと、その部分から剥がれやすくなってしまいます。エッジは特に、摩擦や衝撃を受けやすい場所なので、丁寧にコーティングすることが長持ちの秘訣です。
セルフネイルの際は塗り忘れが起こりやすいため、仕上げに必ずエッジを確認し、軽く塗り足すことを習慣にしましょう。また、トップコートもエッジまできちんと塗り込み、密着力を高めることが重要です。エッジのケアを徹底すれば、剥がれにくく、美しい仕上がりが長続きします。
ジェルネイルが剥がれやすい人の特徴
ジェルネイルの持ちには個人差があり、剥がれやすい人とそうでない人がいます。この違いは、普段の生活習慣や、爪の状態に関係していることが多いです。例えば、水仕事が多い人や指先に衝撃を与えることが多い人、手汗をかきやすいなどの特徴がある人は、ジェルネイルが剥がれやすいです。
ここでは、ジェルネイルが剥がれやすい人の特徴を解説します。
水を扱う機会が多い
水に頻繁に触れる機会が多い人は、ジェルネイルが剥がれやすくなります。洗い物や掃除、手洗いの回数が多いと、爪の周りの皮膚やジェルが水分を含みやすくなり、密着力が弱まってしまいます。特に、水道水の塩素や洗剤は爪に負担をかけるため、ジェルが浮いてしまう原因につながりやすいです。
対策としては、水仕事をする際に、手袋を着用することが効果的です。また、水を使った後は手や爪をよく乾かし、保湿ケアをしっかり行いましょう。これらを意識するだけで、ジェルネイルの持ちが良くなります。
爪先をよく使う
爪先をよく使う生活習慣があることも、ジェルネイルが剥がれやすくなる大きな原因の一つです。
例えば、段ボールを開けるときに爪を使ったり、缶を開けるときに爪先でこじ開けたりする癖がある人は要注意です。一つひとつの衝撃は小さくても、それが積み重なると爪先のジェルに負担がかかり、エッジ部分から剥がれやすくなってしまいます。
特に仕事や家事で指先を使う機会が多い人は、日頃から爪を道具代わりにしないことを意識し、代わりに専用の道具を使うだけでもジェルネイルの持ちは変わります。
また、指先の動作を優しくするだけでも、負担を減らすことが可能です。日常の中で少しでも爪への負担を意識して、ジェルの美しさを長持ちさせましょう。
手汗をかきやすい・代謝が良い
手汗をかきやすい人や代謝が活発な人は、ジェルネイルが浮きやすい傾向があります。手汗をかくと爪の表面に汗や皮脂が残ってしまうため、ジェルとの密着が弱くなります。そのため、時間が経つと剥がれやすくなるのです。
特に、夏場や緊張しやすいシーンでは、手汗による影響を受けやすくなります。セルフネイルをする際は、施術前にプレプライマーなどで油分・水分をしっかり除去することが大切です。
サロンに行く場合も、施術前にネイリストさんに手汗をかきやすいことを伝えておけば、密着を高めるための適切な下処理をしてもらえます。また、施術後はこまめに手を拭いたり、保湿ケアを欠かさずに行ったりすることで、ジェルの持ちは良くなります。
爪が薄い・柔らかい
爪が薄くて柔らかい人も、ジェルネイルが剥がれやすいです。柔らかい爪は外側からの衝撃に弱く、少しの圧でも曲がりやすいため、浮いて隙間ができてしまうことがあります。特に普段から爪を噛む癖がある人や、過度なプレパレーションで爪を削りすぎている場合も要注意です。
爪を健康に保つためには、必要以上に爪を削らないことが大切です。セルフネイルの場合は、ベースジェルに強度が出やすいタイプを選ぶと良いでしょう。また、ネイルオイルやハンドクリームで爪の根元を保湿することで、乾燥による割れや欠けを防げます。
【セルフ】ジェルネイルを剥がれにくくする対策法
セルフジェルネイルは、自由にデザインを楽しめる反面、剥がれやすさを感じる人も多いでしょう。しかし、ちょっとしたコツを押さえるだけで、ネイルの仕上がりの持ちはアップします。
ここでは、セルフ派の人が意識したい、剥がれにくくするためのポイントを紹介します。
プレパレーションを丁寧に行う
セルフネイルで特に大切なのが、プレパレーションを丁寧に行うことです。爪表面のサンディングが甘いと、油分や甘皮が残ってしまうので、ジェルが密着しにくくなります。
まずは甘皮をきちんと処理し、爪の形を整え、表面をやすりで軽く削って凹凸をなくしましょう。その後、エタノールなどで油分や水分を除去すると、さらに密着度がアップします。
プレパレーションは、時間がないときほど手を抜きがちな工程です。ここを丁寧に行うだけでジェルの持ちが大きく変わるため、正しい下準備を習慣にしましょう。
トップコートで保護する
ジェルネイルを長持ちさせるには、仕上げのトップコートも重要です。
トップコートは爪を保護する役割があり、ツヤ感をキープしながら外部からの刺激を軽減してくれます。特に、エッジ部分に塗り残しがないように意識し、爪先までしっかり覆うようにしましょう。また、トップコートは定期的に塗り直すのもおすすめです。
数日に一度塗り直すと、ジェルの強度がアップするので、剥がれを予防できます。また、UVライトでの硬化時間を守ることも大切です。硬化時間が短いと、硬化不足になって剥がれやすくなるので、説明書どおりの時間で完全に硬化しましょう。
自分に合ったジェルを使う
ジェルネイルにはさまざまな種類があり、爪質やライフスタイルによって相性もあるので、自分に合うジェルを選びましょう。
例えば、セルフネイルを始めたばかりの人は、扱いやすい粘度のジェルを選ぶと失敗しにくいです。爪が柔らかい人は強度が出やすいハードジェルを選んだり、手汗が気になる人は密着力の高いベースジェルを試したりしてみるのもおすすめです。
また、メーカーやブランドによって硬化時間や仕上がりも変わるため、複数のジェルを試して自分に合ったものを見つけてみてください。自分に合うジェルを選ぶことで、セルフネイルの完成度や持ちが格段にアップします。
ジェルの厚みに注意する
ジェルネイルの厚みは、持ちに大きく影響します。厚すぎると硬化不良を起こして浮きやすくなり、逆に薄すぎると強度が出ずに欠けやすくなります。
目安としては、カード1枚分の厚みが理想です。セルフでジェルを塗るときは、一度に厚塗りするのではなく、薄く塗って硬化を繰り返しながら厚みを調整すると、均一に仕上がります。エッジ部分までしっかり塗り、さらにトップコートで仕上げることで剥がれを防ぐことが可能です。
正しい厚みを意識するだけで、セルフネイルでもサロン仕上げのような美しい状態を長持ちさせられます。
【サロン】ジェルネイルを剥がれにくくする対策法
「ネイルサロンで施術をしてもらえば剥がれない」というイメージがあるかもしれませんが、残念ながらサロンでもすぐに剥がれてしまうことがあります。せっかくお金と時間をかけたのに、すぐに剥がれてしまうのであれば、サロンに行く意味がないと思う人もいるでしょう。しかし、ポイントを押さえておけば、剥がれにくくすることも可能です。
ここでは、サロンでのジェルネイルを剥がれにくくするために意識しておきたいポイントを紹介します。
技術力の高いサロンを選ぶ
ジェルネイルの持ちは、施術するネイリストの技術力にも大きく左右されます。甘皮処理やプレパレーションを丁寧にしてくれたり、適切な塗布量で施術してくれたりするサロンはジェルの密着度が高いので、長く美しい状態をキープしやすいです。
技術力の高いサロンを見つけるには、口コミやSNSで評判を確認し、経験豊富なスタッフがいるかを確認することをおすすめします。また、実際にカウンセリングを受けたときの対応や、施術の流れをしっかり説明してくれるかどうかも大切なポイントです。
カウンセリングや説明が雑なお店は、施術も雑になる可能性が高いので、予約前に一度電話をして確かめてみるのも良いでしょう。信頼できるサロンにお願いすることで、剥がれにくいネイルを楽しめます。
定期的にメンテナンスを行う
ジェルネイルを美しく保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
爪は少しずつ伸びるため、根元が浮いてきたり、先端が欠けやすくなったりします。そのため、サロンでは、2〜3週間ごとにメンテナンスを受けるのが理想的です。浮きが大きくなる前にメンテナンスをすることで、剥がれを防ぎつつ、健康な爪を維持できます。
なお、自分で気になる部分を無理に剥がしたり削ったりすると、爪を傷める原因になるので避けましょう。サロンでは、状態に合わせてオフやリペアをしてもらえるので、無理なくキレイな状態をキープできます。
施術後のアフターケアを徹底する
サロンでジェルネイルをしても、日常生活でのケアが不十分だと剥がれやすくなります。
施術後は、爪の乾燥を防ぐためにキューティクルオイルを塗る習慣をつけましょう。また、洗い物をする際はゴム手袋を使う、爪先を道具代わりに使わないようにするなど、指先への負担をできるだけ減らすことが大切です。
普段の行動で爪への負担軽減を心がけるだけで、サロンで仕上げた美しいネイルを長持ちさせられます。
【共通】ジェルネイルを剥がれにくくする対策法
セルフでもサロンでも共通して意識したいのが、日頃の生活習慣です。水に触れる回数を減らしたり、爪先を大切に扱ったりすることがジェルの持ちを左右します。
ここでは、サロン派でもセルフ派でもできる、共通の剥がれにくくする対策を紹介します。
水に触れる機会を減らす
ジェルネイルの大敵は水分です。長時間の水仕事は、爪の水分を奪うだけでなく、ジェルの密着を弱める原因になります。
食器洗いや掃除をするときは、ゴム手袋を着用するだけでも大きな違いがあります。手洗い後はしっかり水分を拭き取り、保湿を心がけましょう。また、お風呂上がりにオイルやクリームで爪先をケアするのもおすすめです。水分と油分のバランスを保つことで、ジェルの浮きを防ぎ、長持ちさせられます。
爪先を労わる生活をする
普段から爪先を労わる生活をすることも、ジェルネイルを長持ちさせるコツです。
缶や箱を開けるときに爪先を使わない、段ボールを開けるときはカッターを使う、パソコンのキーボードを爪で打たないなど、指先を道具代わりにしないことを意識しましょう。また、ネイルオイルやハンドクリームで爪先を乾燥から守り、強度を保つことも大切です。
まとめ
ジェルネイルが剥がれないようにするには、ちょっとしたコツや日頃のケアが大切です。爪の乾燥やプレパレーション不足、爪への負担など剥がれやすくなる原因を知り、セルフでもサロンでもできる対策を取り入れてみてください。
水に触れるときは手袋を使う、爪先を道具代わりにしないなど、生活の中でできることはたくさんあります。ネイルオイルでの保湿や、定期的なメンテナンスを習慣にするだけでも、ジェルの持ちは変わります。自分の爪に合った方法を見つけて、キレイなジェルネイルを長く楽しみましょう。