初めてネイルサロンでジェルネイルをする場合、料金が気になる方も多いでしょう。サロンごとに料金をチェックすると、施術内容も価格もバラバラなので、どの金額が妥当なのかが分からなくなってしまうかもしれません。
また、SNSなどでサロンの施術の失敗例なども見かけるため、料金だけで選ぶことに不安を感じる方も少なくありません。
そこで今回は、デザイン別の料金相場から予算を抑えるためのコツ、失敗しないサロン選びのポイントもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ジェルネイルの相場
ジェルネイルの料金は、デザインや使う材料によって幅があります。
一般的には、ベーシックなワンカラーが一番手頃で、グラデーションやフレンチは少し高めに設定されることが多いです。ストーンやパーツを加える場合は追加料金がかかり、アートやイラストを入れるとさらに費用が上がります。少しでも安く施術を受けたい場合は、ジェルネイルの相場を知っておく必要があるでしょう。
ここでは、メニューごとの相場を紹介するので、料金を比較する際の参考にしてみてください。
ワンカラー
ワンカラーの料金相場は、3,000円~6,000円程度です。クリアジェルのみの場合は、2,000円~3,000円前後のサロンもあります。
ワンカラーは、爪全体に均一の色を塗るシンプルなデザインで、初心者も挑戦しやすい特徴があります。ナチュラルな印象に仕上がりやすく、仕事場でも浮きにくいことがメリットです。施術時間も短めで、忙しい方でも利用しやすい点が支持されています。
低価格であることがワンカラーの人気の理由の一つですが、クリアジェルは保護や艶出しの効果があり、色を付けたくない方にも適しています。ワンカラーの種類によっては、光沢や発色の違いを楽しめることも人気の理由です。
グラデーション
カラーグラデーションの相場は、ベースの施術料金やケア料金を含めて、7,000円~10,000円程度となっています。カラーグラデーションは、複数の色を自然にぼかして塗る技術が必要なので、手間がかかり、料金もやや高めです。仕上がりは、指先に立体感や奥行きを演出できるのが特徴で、特別な場面でも好まれています。
ラメグラデーションの相場は、およそ5,000円~8,000円です。ラメグラデーションは、細かいラメを爪先や根元に徐々に乗せていくデザインで、華やかさを出しながらも上品に仕上がります。ラメの場合、ぼかすテクニックをそれほど必要としないので、カラーグラデーションより安い金額となっています。
フレンチネイル
フレンチネイルデザインの料金相場は、6,000円~10,000円程度です。
フレンチネイルは、爪の先端を白やパステルカラーで彩るデザインで、上品で清潔感のある仕上がりが特徴です。基本のホワイトフレンチだけでなく、カラーを変えたバリエーションや、ラメを使った華やかなアレンジもあります。
このデザインには、手先を美しく見せる効果があり、結婚式やフォーマルな場面にもよく選ばれます。施術には、丁寧なラインの引き方や形を整える技術が必要です。細かい作業が多いため、料金はやや高めに設定されることが多いです。また、複雑なデザインを加える場合は、追加料金がかかることもあります。
ストーン・ネイルパーツを付ける場合
ストーンやネイルパーツの追加料金は、1粒あたり100円から500円程度が多く、施術するパーツの大きさや種類で異なります。
数粒のシンプルなパーツなら比較的安価ですが、多数のストーンや大きなパーツを使うと高額になります。しかし、パーツを付けることで華やかさが増し、特別なイベントにぴったりなデザインに仕上げることが可能です。そのため、特別な日には、値段を気にせず付ける方も多いかもしれません。
ただし、パーツの種類や配置によっては持ちやすさにも影響するため、付けすぎには注意が必要です。また、フレンチやグラデーションなどのデザインに合わせると、追加料金が発生することもあります。
アート・イラストを入れる場合
アートやイラストの料金は、デザインの複雑さによって大きく異なるので、簡単なアートの場合は3,000円から、キャラクターや複雑なアートの場合は10,000円以上かかることがあります。
アートやイラストで10,000円となるとびっくりしてしまうかもしれませんが、料金は高くても、手描きの細かい模様やキャラクター、季節のモチーフなど多様な表現が可能です。高いスキルを要するため、時間もかかることから、アートなどのデザインは料金が高めに設定される傾向にあります。
自分だけのオリジナルデザインを楽しみたい方に向いているメニューですが、アートの種類や数に応じて料金が増えるため、予算に合わせて相談すると良いでしょう。
ジェルネイル以外のメニューの相場
ネイルサロンでは、ジェルネイル以外にも以下のようなメニューがあります。
<ジェルネイル以外のメニューの相場>
- 長さ出し
- ネイルオフ
- ネイルケア
- ネイルリペア
これらのメニューは、ジェルネイルの施術料金とは別になるので、オプションを付ける場合は料金を確認しておきましょう。ここでは、ジェルネイル以外のメニューの相場を紹介します。
長さ出し
自爪よりも爪を長くできるメニューの料金は、1本あたり600円~1,500円が相場です。
長さ出しは、自爪の長さを補うために、チップやジェルを使って爪を伸ばす施術で、短い爪や折れた爪の補修に適しています。長さ出しには、ナチュラルな仕上がりのクリアタイプや、デザインを加えたものもあります。ただ長くするか、デザインをするかで料金も変わるのが特徴です。
また、アクリルスカルプの場合は施術には時間がかかり、複数本を伸ばす場合は料金が高くなります。使用する素材や技術によって仕上がりの強度や美しさが変わるため、希望に合う方法を選ぶことが重要です。
ネイルオフ
ネイルオフの料金は、オフのみの場合は2,000円~4,000円程度が一般的です。付け替え時のオフは、施術を受けたところであれば無料のサロンも多いですが、別料金がかかる場合は1,000円~2,000円が相場となっています。
オフのみの施術は、ジェルやスカルプチュアの除去のことを指しますが、ネイルの状態によっては時間がかかることもあり、サロンによってはオフと同時にケアが含まれる場合もあります。ケアを含むネイルオフは、5,000ほどかかることもありますが、セルフでのオフは爪を傷めるリスクがあるため、サロンでの施術がおすすめです。
ネイルケア
ネイルケアには、ドライケアとウォーターケアがあり、それぞれ料金が異なります。
ドライケアは、爪が乾いた状態で、甘皮処理や爪の形を整える作業です。相場は、2,000円~3,000円程度となっています。ウォーターケアは、温水で柔らかくした甘皮を丁寧に除去し、爪周りをより清潔に整える作業です。ぬるま湯で温める工程が増えることから、3,000円~5,000円が相場です。
ウォーターケアは手肌に優しく、より自然な仕上がりになるので、人気があります。少し高くなりますが、爪や周りの皮膚に負担をかけずケアをすることで、ジェルの持ちや爪の健康維持にもつながります。
ネイルリペア
ネイルリペアの料金は、1本あたり約500円前後ですが、亀裂の状態によっては1,000円ほどが相場となります。基本的には、欠けや割れ、剥がれた部分を補修する施術で、部分的な修正が中心となります。
リペアを行うことでネイル全体の持ちが良くなり、長期間美しい状態を保つことが可能です。短時間でできるため、急ぎの場合にも対応可能です。
使用する素材やダメージの程度によって料金が変わる場合もありますが、全体的にコストを抑えながら、ネイルをきれいに維持したい方に適しています。
ネイルサロンの料金体系
ネイルサロンの施術料金は、以下のように複数の要素が含まれています。
<ネイルサロンの施術料金>
- 基本料金
- ネイルケア料金
- 加工技術料金
- パーツ料金
- そのほかの料金(ネイルオフや長さ出しなど)
サロンによって含まれる施術は異なりますが、一般的に基本料金は施術のベースとなるもので、プレパレーションからジェルの塗布・硬化までが含まれます。
ネイルケア料金は、甘皮処理や爪の形を整えることを指し、加工技術料金はグラデーションやフレンチなどの技術的なデザイン料です。パーツ料金は、ストーンやネイルパーツ、アートなどの追加料金のことです。そのほかの料金は、ネイルオフや長さ出し、リペアなどが含まれます。
料金はメニューごとに明確に設定されており、利用者が予算に合わせて選びやすいよう工夫されています。不明な点がある場合は、どんな施術が含まれているのか、事前に確認しておきましょう。
ネイルサロンの料金の違い
ネイルサロンの料金は、サービス内容の違いに加え、使用するパーツやデザインの材料によっても差が出ます。高品質なジェルや特殊なパーツを使う場合は料金が高くなり、手描きアートや複雑なデザインは技術料が加算されることがあります。
さらに、サロンの立地や設備、スタッフの経験値も料金に影響するのが特徴です。有名なネイリストのサロンや都心部の人気サロンは、一般的に高めの設定になっています。
このような料金の違いを理解したうえで、自分の希望に合ったサービスを選ぶことが大切です。
ネイルサロンの料金を抑える3つの方法
ネイルサロンの料金を抑えるには、以下の3つの方法が挙げられます。
<ネイルサロンの料金を抑える3つの方法>
- 定額制のネイルサロンを選ぶ
- シンプルなデザインを選ぶ
- キャンペーン実施中のネイルサロンを選ぶ
ここでは、ネイルの施術料金を抑えるポイントについて解説します。
➀定額制のネイルサロンを選ぶ
定額制のネイルサロンとは、月額や施術ごとに、一定料金で複数のデザインやサービスを提供する料金プランを導入しているお店です。
あらかじめ料金が決まっているので、予算オーバーの心配が少なく、初心者や頻繁にネイルを楽しみたい方に向いています。サロンにもよりますが、シンプルから華やかなデザインまで幅広く選べて、基本的に追加料金が発生することもありません。
定額制を利用すれば、コスト管理もしやすいので、安心して通えます。
②シンプルなデザインを選ぶ
シンプルなデザインは、使用するジェルの量や装飾が少なく、難しいアート技術も不要なので、料金が抑えられやすいです。
特に、ワンカラーやクリアジェル、控えめなラメ使いなどは手軽で、施術時間も短めです。派手なアートや多くのパーツを使うデザインは手間がかかり、料金も高くなるため、予算を気にする場合はシンプルなネイルが向いています。
シンプルデザインは日常使いに適しており、清潔感のある仕上がりになるので、料金を抑えつつネイルを楽しみたい方におすすめです。
③キャンペーン実施中のネイルサロンを選ぶ
多くのネイルサロンでは、初回来店限定や季節限定のキャンペーンを実施しています。
例えば、初回割引や特定のデザインが割安になるサービスがあり、通常よりお得に施術を受けることが可能です。また、季節ごとにテーマを変えた限定メニューを提供しているサロンもあるので、流行のデザインを安く楽しめることもあります。
キャンペーンは、サロンの公式サイトやSNSで告知されることが多いため、こまめにチェックしましょう。
ネイルサロンの選び方
ネイルサロンを選ぶ際は、以下のポイントを確認しておきましょう。
<ネイルサロンの選び方>
- ネイル資格を持つスタッフがいるか
- 希望のネイルアートやデザインに対応できるか
- 店内の雰囲気やスタッフとの相性が良いか
- アクセスの良い立地か
ここでは、これらのポイントについて解説します。
ネイル資格を持つスタッフがいるか
ネイルサロンを選ぶ際は、国家資格や認定資格を持つスタッフがいるかどうかを確認することが、安心につながります。資格を持つ技術者は、安全な施術方法を理解し、衛生管理も徹底しているため、トラブルのリスクを減らせます。
資格保有者がいるサロンは、技術力の目安にもなり、複雑なデザインやリペアも安心して任せられるでしょう。公式サイトや口コミをチェックすれば、スタッフの資格情報を確認できるので、事前に調べておく必要があります。
希望のネイルアートやデザインに対応できるか
サロン選びでは、自分が希望するネイルアートやデザインに対応できるかが重要です。
得意なデザインジャンルや扱っているパーツ、使用可能なカラーの豊富さは、サロンごとに異なります。特に、手描きのアートや複雑なイラストを希望する場合は、事前に施術例やスタッフの技術を確認しておくと安心です。
また、予約時に相談し、希望するデザインができるかを確認しておくのもポイントです。サロンによって、ネイリストの技術力は違うので、イメージを共有できるようにしましょう。
店内の雰囲気やスタッフとの相性が良いか
ネイルサロンの居心地は、施術の満足度に大きく影響します。店内の清潔さやインテリア、照明の明るさはリラックスできる環境づくりの要なので、ホームページなどで店内の写真を確認しておきましょう。
また、スタッフの対応やコミュニケーションも重要なチェックポイントです。話しやすく、要望を伝えやすいスタッフがいると、安心して希望のデザインを伝えられます。
実際に行かないと判断は難しいですが、できるだけ事前に口コミや評価をチェックして、雰囲気やサービスの質を確認しておくと安心です。
アクセスの良い立地か
ネイルサロンに継続して通う場合は、アクセスの良さも重要です。
駅近やバス停が近い、駐車場があるなど、通いやすい立地は忙しい方にとって便利です。遠方のサロンは、予約の調整や移動時間が負担になることがあり、継続利用が難しくなる場合があります。
また、近隣にショッピング施設やカフェがあると、施術前後の時間を有効活用できるメリットもあります。アクセスの良さを基準に選ぶことで、無理なく通い続けられるでしょう。
まとめ
ジェルネイルは、デザインや追加メニューによって料金が変わります。ワンカラーやグラデーション、フレンチ、ストーン、アートなど多彩な選択肢があるので、まずはそれぞれのメニューの相場を把握しておくことが大切です。
また、ネイルサロンの料金体系やサービス内容の違いを理解し、自分が決めた予算に応じて賢く選ぶこともポイントです。少しでもお得に施術を受けたい場合は、定額制やシンプルデザイン、キャンペーンの活用などの方法を試してみてください。
お気に入りのネイルは、毎日の気分をアップしてくれる大切なツールにもなります。価格だけでなく、希望のデザインができるかどうかや、サロンの居心地の良さもチェックして、自分に合ったサロンを見つけてみましょう。