オーロラネイルは、光の角度によって色が変化し、指先に幻想的な輝きを与えるデザインです。透明感のあるうるうるした質感が特徴で、シンプルなネイルにも華やかさを添えてくれます。
使用する素材には「オーロラパウダー」と「オーロラフィルム」があり、それぞれ仕上がりの雰囲気が異なります。そのため、工程や必要なアイテムも少しずつ違う点がポイントです。セルフで行う場合は、仕上げやパウダーの塗布などに少し手間がかかるため、慣れるまでは練習が必要になることもあります。
そこで今回は、オーロラネイルの手順や仕上げのポイント、注意点まで詳しく解説します。自分でチャレンジしてみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
オーロラネイルとは?

オーロラネイルは、光の角度や照明によって指先の色合いが変化し、幻想的で透明感のある輝きを楽しめるネイルデザインです。光沢のあるうるうる感や透明感が魅力で、シンプルなワンカラーの上に重ねるだけでも、一気に華やかさが増します。指先に繊細な輝きをプラスできるため、セルフネイル初心者からサロン利用者まで、幅広く人気です。
仕上げ方法には、オーロラパウダーとオーロラフィルムの2種類があります。パウダーは細かい粒子が特徴で、爪全体に均一な光沢を与え、自然な透明感と微細な輝きを演出します。一方、フィルムは光の反射がより鮮やかで立体感があり、華やかで存在感のある仕上がりが特徴です。
初心者でも美しいオーロラネイルを再現できますが、それぞれ仕上がりの雰囲気や工程、必要なアイテムが異なるため、目的や自分のスキルに合わせて選ぶことが重要です。セルフで行う場合は、パウダーの均等な塗布やフィルムの貼り付けにコツが必要ですが、練習を重ねれば、パーティーやイベントなど華やかなシーンに映える指先を演出できます。
オーロラネイルのやり方➀パウダー
オーロラパウダーは、爪全体をオーロラにするのに適した方法です。フィルムと比べると奥行き感はありませんが、爪の際までパウダーを付けられるので、爪全体が幻想的な雰囲気に仕上がります。
本章では、パウダーを使ったオーロラネイルの手順を解説します。
STEP1:必要な道具を用意する
オーロラパウダーでネイルを作る前に、まず必要な道具をそろえます。必要な道具は、以下のとおりです。
<必要な道具>
- エタノール
- ネイルファイルやバッファー
- ベースジェル
- カラージェル
- ノンワイプトップジェル
- オーロラパウダー
- スポンジチップ
- ダストブラシ
道具をそろえておくとスムーズに作業が進むため、作業前に準備しておきましょう。
STEP2:ベースジェルを塗布する
まず爪の表面を整えて、エタノールで油分や水分をしっかりと拭き取ります。この工程が不十分だと、ジェルが密着しにくくなったり、見栄えが悪くなったりするので、時間をかけて丁寧にプレパレーションを行うことが重要です。
下準備が終わったらベースジェルを薄く塗布し、LEDまたはUVライトで硬化させます。ベースジェルは、爪のフォルムを整える役割もあります。中心部分に向かって緩やかなカーブを描くように塗ると、自然で美しく仕上がるでしょう。
セルフの場合は難しいかもしれませんが、オーロラネイルはフォルムが仕上がりの印象を左右します。一ヶ所に厚みが集中しないよう、慎重にフォルム作りを行うのがポイントです。
STEP3:カラージェルを塗布する
好みのカラージェルを爪全体に塗布し、LEDまたはUVライトで硬化させます。発色を均一にするために、2~3回に分けて重ね塗りするのがおすすめです。色ムラを防ぐだけでなく、後にのせるオーロラパウダーの輝きも、より一層引き立ちます。
カラーは基本的にどんな色でも良く、オーロラパウダーの微細な光を美しく反射させたい場合は、透明感のあるパステルカラーや淡いピンク系がおすすめです。初心者は少量ずつ重ね塗りし、光の反射を確認しながら作業を進めると、ムラを防げます。
STEP4:ノンワイプトップジェルを塗布する
カラージェルを硬化させた後に、ノンワイプタイプのトップジェルを薄く塗布して、ライトで硬化させます。未硬化ジェルが残っていると、べたつきやパウダーのダマが生じて仕上がりが悪くなるため、必ずノンワイプタイプを使用しましょう。
ノンワイプジェルを薄く均一に塗ることで表面がなめらかに整い、オーロラパウダーの輝きがより際立ちます。硬化後に、表面がツルツルになっていることを確認しておくと、その後のパウダー作業がスムーズに進められます。
STEP5:オーロラパウダーを擦りつける
スポンジチップに少量のオーロラパウダーを取り、爪全体にやさしく擦りつけます。
パウダーは光の角度で色が変化するため、指先の1/3ずつ丁寧に擦るとムラになりにくくなります。全体的に輝きが出たら、ダストブラシで余分なパウダーを落としましょう。パウダーの量が多すぎるとムラになるので、少量ずつ重ねるのがコツです。
さまざまな角度から仕上がりを確認して光沢を調整すると、うるうるした透明感が際立ちます。
STEP6:トップジェルでコーティングする
最後にトップジェルを爪全体に塗布し、LEDまたはUVライトで硬化させます。これによりオーロラパウダーがしっかり固定され、光沢が長持ちします。
トップジェルは厚塗りせず均一に塗ることで、表面の透明感とうるうる感を際立たせることが可能です。初心者は塗りすぎに注意すると、美しいオーロラネイルに仕上がります。また、固めのトップジェルであれば、硬化前に光の角度を変えて、輝きを確認するのがおすすめです。
オーロラネイルのやり方②フィルム

オーロラフィルムを使ったネイルは、パウダーと異なる立体感と光の反射が特徴で、指先に華やかで高級感のある印象を与えます。フィルムは反射が強く、角度によって光の色が変化するため、少しの光で美しい輝きを楽しめます。
作業自体はパウダーより少し慎重さが必要ですが、基本のベースジェルの工程は同じです。本章では、フィルムのカットから貼り付け、トップコートまでの手順を詳しく解説します。
STEP1:必要な道具を用意する
オーロラネイルをきれいに仕上げるには、各工程に適した道具をそろえることが大切です。具体的なアイテムは、以下のとおりです。
<必要な道具>
- ベースジェル
- クリアジェル
- トップジェル
- オーロラフィルム
- フィルムをカットするためのハサミ
- フィルムをつかむためのピンセット
- ネイルファイル・バッファー
フィルムはクリアジェルでも貼り付けられますが、アートクリアジェルやパーツフィックスジェルなどがあると、よりしっかりと密着させられます。
STEP2:オーロラフィルムをカットする
オーロラフィルムは、爪の形や大きさに合わせてカットすることが大切です。爪全体に貼り付ける長方形にするときは、爪より1~2mm程度小さくすると、端の浮きを防ぎやすくなります。また、デザインに合わせて三角形や斜めカットなどにすると、個性的なアクセントを加えることも可能です。
カットする際はハサミで丁寧に切り、角を丸めるとフィルムが爪に密着しやすくなります。初心者は、最初に試し貼りをしてサイズ感を確認すると、失敗しにくくなります。カットの仕方ひとつで仕上がりの印象が大きく変わるため、目指す輝きをイメージしてから慎重にカットしましょう。
STEP3:クリアジェルでフィルムを貼り付ける
カラージェルまでの工程はパウダーと同様ですが、フィルムを貼る際はクリアジェルを使用して密着させます。
クリアジェルを薄く塗布したら、ピンセットでフィルムを持ち、爪の上に置きましょう。フィルムの位置が決まったら、軽く押さえながら空気を抜くように調整します。空気が入ると仕上がりが凸凹になりやすいため、慎重に作業することがポイントです。
フィルムが少し浮いてしまった場合は、クリアジェルを追加で塗布し、ライトで硬化させることによりしっかり密着させられます。光の反射や角度を意識しながら貼ることで、完成後の輝きが格段に美しくなります。
STEP4:クリアジェルを重ね塗りする
フィルムを貼り付けた後は、凸凹や浮きが気になる部分にクリアジェルを重ね塗りします。
このステップは、フィルムの端や中央部分に微妙な段差がある場合、表面を平らに整えるための重要な工程です。厚く塗りすぎると、乾燥後にジェルが硬化しすぎて透明感が損なわれるため、少量ずつ薄く重ねるのがポイントです。
また、クリアジェルを塗布したら、LEDやUVライトで確実に硬化させ、ジェルがしっかり固定されているかを確認します。ジェルを重ね塗りする際は、量を調整しながら光沢や表面のなめらかさを確認して、丁寧に仕上げていくことが大切です。こうして均一に整えることで、光の角度によって反射するオーロラの輝きがより際立ち、透明感のある美しい仕上がりになります。
STEP5:トップジェルでコーティングする
フィルムの浮きや段差を埋めて、飛び出している箇所を削ったら、最後はトップジェルでコーティングしましょう。クリアジェルだけでもフィルムは密着しますが、トップジェルを使うことでオーロラフィルムの輝きを保ち、さらに持ちを良くします。トップジェルのタイプに指定はありませんが、未硬化ジェルが残らないノンワイプタイプを使うと時短になるため、おすすめです。
初心者は、光の反射を確認しながら少しずつ塗ると、完成後の輝きがより自然で美しくなります。仕上げに、光の角度を変えて確認すると、光沢と立体感のあるオーロラネイルが完成します。
オーロラネイルのやり方③パウダー+フィルム
パウダーとフィルムを組み合わせたオーロラネイルは、指先に深みと立体感を与える魅力的なデザインです。
まず、ベースジェルとカラージェルを塗り、ノンワイプトップジェルで表面を整えます。その上から、オーロラパウダーをスポンジチップでやさしく擦りつけ、光沢と透明感を出します。次にクリアジェルを薄く塗布して、オーロラフィルムを爪の上に貼り付けると、立体感のある反射が加わり、より華やかな仕上がりになるでしょう。
また、フィルムの上にパウダーを擦りつける方法もあります。オーロラフィルムを貼った後、硬化前にノンワイプトップジェルを塗布し、表面がなめらかになったら、スポンジチップでオーロラパウダーを軽く擦り込みましょう。フィルムの反射とパウダーの微細な光沢が重なり、奥行きと透明感のある輝きを楽しめます。
オーロラネイルをセルフで行うときの注意点
オーロラネイルをセルフで行うときの注意点は、以下の3つです。
<オーロラネイルをセルフで行うときの注意点>
- 硬化時間をしっかり守る
- パウダーのムラに注意する
- フィルムを使用する場合は硬化熱に注意
本章では、これら3つの注意点について解説します。
硬化時間をしっかりと守る
ジェルの硬化時間は、オーロラネイルの仕上がりに大きく影響します。硬化時間が短いと表面がべたつき、パウダーが均等につかずムラになってしまいます。フィルムは密着しますが、きれいに貼らないとよれて見た目が悪くなるので、注意しましょう。
逆に硬化しすぎると、パウダーが爪に擦りつけにくくなり、輝きが鈍くなります。また、フィルムも密着しにくくなり、浮いてしまうことがあります。そのため、初心者はライトの出力や距離、タイマーを確認し、説明書にある推奨時間を守ることが重要です。
特にフィルムを貼る前の段階では、クリアジェルが硬化しすぎていないかを指先で軽く確認すると、パウダーやフィルムの密着がスムーズになります。丁寧に硬化時間を守ることで、うるうるとした光沢が長持ちし、完成度の高いオーロラネイルを作れます。
パウダーのムラに注意する
オーロラパウダーを塗布する際は、量の調整がポイントです。多すぎると粉っぽくなってムラが目立ち、少なすぎると輝きが弱くなります。そのため、パウダーはスポンジチップに少量ずつ取って、軽く擦るように塗布すると、初心者でも均一な光沢を出しやすくなります。
また、ノンワイプトップジェルで、表面をツルツルに整えることも重要です。表面を整えることでパウダーが密着しやすくなり、ムラのない仕上がりになります。
塗布後はダストブラシで余分なパウダーを払い、光沢や透明感を確認しながら進めると、完成度が格段にアップします。少量ずつ丁寧に作業することが、セルフネイル成功の秘訣です。
フィルムを使用する場合は硬化熱に注意
オーロラフィルムを貼る際は、ライトの硬化熱にも注意が必要です。フィルムは熱に弱く、直接強く照射すると、変色や縮みが起こることがあります。特に初心者は、ライトの出力を調整するか、少し距離を離して硬化させることが大切です。
また、フィルムと爪の段差を埋めるためにクリアジェルをたっぷり塗ると、硬化熱によって痛みを感じることもあるかもしれません。ジェルには「光重合開始剤」という成分が含まれており、LEDなどの光を吸収することで硬化します。そのため、ジェルの量が多すぎると光の吸収量が多くなり、熱が発生してしまいます。
硬化熱を発生させないためには、ジェルを薄く均一に塗布して硬化することが大切です。フィルムの段差が気になる場合は、この工程を繰り返すようにしましょう。
まとめ
オーロラネイルは、パウダーとフィルムを組み合わせることで、指先に奥行きと柔らかな輝きを与えるデザインです。パウダーはふんわりとした光沢を、フィルムは角度によって色が変わる幻想的な煌めきを演出します。
セルフで作る場合は、ジェルの塗布量や硬化時間、パウダーの量やフィルムがしっかり密着しているかなどをチェックしましょう。ただし、シンプルなデザインだからこそ、爪のラインやムラが目立ちやすいので、最初はネイルサロンで施術をしてもらうのがベストです。プロのやり方を学んでから少しずつ丁寧に作業すれば、初心者でも、透明感のある美しいネイルが完成します。
オーロラネイルをマスターして、光の加減で輝きが変わる華やかな指先を楽しみましょう。




